新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 栃木県は23日、新たに564人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の累計感染者数は39万7692人。80歳以上の男女計4人が21、22日に死亡し、県内の死者は計938人となった。ゲノム解析の結果、米国で拡大しているオミクロン株の派生型「XBB・1・5」の感染者2人が県内で初確認された。

 新規感染者は0歳〜90歳以上。50代以下が全体の8割を占め、最多の40代が94人、30代が92人、10代が83人、10歳未満が73人などと続く。死者のうち1人が入院中、3人は施設療養中だった。

 クラスター(感染者集団)は高齢者施設で4件発生。真岡市内で7人、那須塩原市内で5人、下野市内の2施設でそれぞれ14人と8人が感染した。

 XBB・1・5は、従来の派生型より感染力が強い可能性が指摘されている。県内の感染者は1~7日と8~14日の週に1人ずつ確認された。

 入院者(予定含む)423人、宿泊療養者92人、重症者12人。22日時点の病床使用率は57.5%。重症病床使用率は28.6%となっている。