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作業場に並んだ色とりどりのひな人形=24日午前10時55分、佐野市久保町

作業場に並んだ色とりどりのひな人形=24日午前10時50分、佐野市久保町

作業場に並んだ色とりどりのひな人形=24日午前10時55分、佐野市久保町 作業場に並んだ色とりどりのひな人形=24日午前10時50分、佐野市久保町

 3月の桃の節句を前に、佐野市久保町の「松本雛(ひな)人形店」でひな人形作りが最終盤を迎えている。

 同店は創業131年の老舗。4代目の松本浩之(まつもとひろゆき)社長(60)と妻敬子(けいこ)さん(55)らが、年間を通して制作する。人形や衣装は一つ一つ手作り。わらを使った胴体と針金などで作った腕を組み合わせる作業や、西陣織の着物を着せる作業などを丹念に行っている。

 24日は、直売する人形を制作。松本社長が、優美な着物に身を包んだ人形の腕を曲げ、形を整える「振り付け」の作業に当たった。最後に敬子さんが頭部を取り付けると、生き生きとしたひな人形に仕上がった。

 松本社長は「振り付けは最も大事な作業で、特に神経を使う。お客さまにとっては一生に一つのひな人形。一体一体思いを込めて作っています」と話した。