県職員の仕事に関心を持ってもらおうと、県人事委員会事務局は30日までに、現役職員と採用希望者らが気軽に話せる「県職員トークカフェ」を2月から毎月1回、第4金曜日に開くことを決めた。学生や社会人を対象に不定期で開いてきたが、好評なことから定期開催とした。同事務局は「県の仕事に少しでも興味があれば参加してみてほしい」としている。
トークカフェは、採用試験の受験者数減少に歯止めをかけようと昨年2月から開いてきた。主にオンライン形式で、本年度は7日間で計12回行い、参加者は100人を超えた。募集直後に定員が埋まる回もある。
仕事内容や私生活との両立などに関して気軽に質問できるよう少人数とし、フリートークの時間を長く設けている。今月27日には「林業職」を対象に開かれ、学生から「専門外の分野に配属されることもあるのか」「民間ではなく県を選んだ理由は」などと職員への質問が次々と寄せられた。
応対した森林整備課の技師平間永子(ひらまえいこ)さん(29)は「専門外の分野の担当になっても、先輩が丁寧に教えてくれるので安心してください」などと、一つ一つ丁寧に答えた。見守った同事務局の担当者は「県の仕事はイメージしづらい面もある。疑問や不安を解消し、志望者の裾野を広げたい」と期待を込めた。
次回の2月24日は2本立てで、午後5時からの回は「総合土木職」に関心のある人が対象。午後6時10分からの回は、NPO法人「ふるさと回帰支援センター」と共催し、UIJターン希望者など社会人の参加を募る。各回1時間で、先着10人の予定。同月17日まで、県電子申請システムで応募を受け付けている。