台湾へ輸出するイチゴを確認する県職員=30日午後1時20分、宇都宮市上籠谷町

台湾へ輸出するため車両に積み込まれるイチゴ=30日午後2時、宇都宮市上籠谷町

台湾へ輸出するイチゴを確認する県職員=30日午後1時20分、宇都宮市上籠谷町 台湾へ輸出するため車両に積み込まれるイチゴ=30日午後2時、宇都宮市上籠谷町

 県は30日、2007年以来16年ぶりに台湾への県産イチゴの輸出を再開すると発表した。11年以降は東京電力福島第1原発事故に伴う規制もあり、輸出を進められなかった。足掛かりとして同日、現地バイヤーに試験輸出するスカイベリー320パック(約83キロ)を出荷した。残留農薬などの基準が厳しい台湾への輸出を通じ、「規制に対応できる産地」をアピールし、アジア圏を中心に販路拡大を図る。

 県産イチゴの21年度の輸出先はマレーシア、タイ、シンガポールなど東南アジアが中心。富裕層を主なターゲットとしている。

 台湾への輸出は長年途絶えていたが、日本産イチゴの人気は高く、現地バイヤーの期待も大きいという。