横浜武道館で昨年11月に開かれたスポーツチャンバラの世界大会で、大田原市美原1丁目の道場「夢翔(むしょう)館大田原」に所属する那須塩原市西那須野中2年磯芽依(いそめい)さん(14)が女子「国別対抗団体戦」「長剣フリー」の2部門を制し2冠に輝いた。磯さんは「練習してきたことを出し切れた。優勝できたのは道場の仲間、家族、先生たちのおかげです」と表情をほころばせている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりに開催された「第46回世界スポーツチャンバラ選手権大会兼第3回レディース大会」には、海外から10カ国81人、国内から565人の計646人がエントリーした。
磯さんは20人で争った個人長剣フリーの部を制し、まず1冠。女王として日本代表に選抜され、3人1チーム、9カ国のトーナメントで競う国別対抗団体戦に臨んだ。これまで大きな大会では緊張して実力を発揮できなかったというが、中堅として舞台に上がると「練習量を増やし、自信がついた」と勝ち上がった。
決勝の相手はルーマニア。攻撃を待ち続け隙を突くスタイルの相手をうまく誘い出した。得意技の「すくい胴」でカウンターを決めるなど、試合を有利に進め勝利。チームも順調に勝ち星を挙げ優勝を果たし、見事2冠を達成した。
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