栃木県庁

 栃木県は21日、真岡市の空き地で回収された野鳥のカケス1羽の死骸を簡易検査した結果、鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たと発表した。国立環境研究所に遺伝子検査を依頼し、毒性の強い高病原性かなどを調べる。

 カケスは20日に宇都宮大の学生が発見した。同大はカケスを研究に使う目的で安全性確認のため簡易検査したところ陽性反応が出た。通報を受けた県の21日の簡易検査でも陽性だった。

 県は回収場所から半径3キロ圏内にある100羽以上の家禽(かきん)飼養農場2戸に立ち入り調査したほか、周辺農場6戸に電話で聞き取りを実施し、異常がないことを確認した。

 簡易検査も含めて野鳥からウイルスが確認されるのは、県内で今季6例目。このうち4例が高病原性と確定している。