昨年10月の「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」で使われた炬火(きょか)台が1日、宇都宮市西川田4丁目の県総合運動公園に展示保存された。披露式に福田富一(ふくだとみかず)知事らが出席し、大会のレガシー(遺産)として県民に親しまれることを願った。
炬火台は、両大会のメイン会場となったカンセキスタジアムとちぎ南側にあるアプローチデッキ東側の芝生広場に設置された。
イチゴをモチーフとしたデザインで、東日本大震災時に崩れた塀などの大谷石を再利用して制作された。高さ、幅ともに約1・6メートルで、重さは約1トン。大会のシンボルの炬火を期間中、ともし続けた。
披露式では、制作の中核を担った総合建築会社ライツ(宇都宮市西原町)の田村輝光(たむらてるみつ)代表や県幹部らが紅白のひもを引き、完成を祝った。
福田知事は「コロナ禍の厳しい状況でも大会を成功させたオールとちぎの取り組みの象徴だ。華やかな歴史が語り継がれることになり喜ばしい」と話した。