栃木県宇都宮市は1日、8月開業予定の次世代型路面電車(LRT)の試運転を平石-グリーンスタジアム前停留場の約5・9キロ区間で開始した。LRTが平石停留場より東側を走るのは初めて。市と芳賀町、運行会社の関係者ら50人が立ち会った。
この日、LRTは平石停留場を午前9時40分ごろに出発。時速5キロ以下でゆっくりと走行した。関係者は軌道上を歩き、車両が停留場のホームや架線柱などと接触しないかを確認しながら進んだ。
鬼怒川橋りょうを渡って清原工業団地内に入った車両は午後0時50分ごろ、グリーンスタジアム前停留場に到着。カメラを手にした鉄道ファンら約40人が出迎えた。その後、折り返し運転で車両基地に戻った。試運転は9日までに計6日間行う。
同市竹下町、主婦樫村里栄(かしむらりえ)さん(30)は「開通が近づいてきた感じ。幼い息子と乗ってみたい」と、自宅近くを通過したLRTを見守っていた。