団体表彰を受けた那須まちづくり株式会社の社員たち

 那須町の旧朝日小を活用し、共生型コミュニティーとして「少子高齢社会の小さな拠点」づくりに励む那須まちづくり株式会社(那須町豊原丙)がこのほど、総務省主催の2022年度ふるさとづくり大賞の団体表彰(総務大臣表彰)を受けた。

 ふるさとに尽力する全国の団体、個人を表彰することで、豊かで活力ある地域社会構築を目指す目的。40回目の今回は25団体、4個人が最優秀賞や優秀賞、奨励賞などに選ばれた。

 那須まちづくり株式会社は18年設立。同校校舎を改修し、カフェなどの交流の場や高齢者デイサービス、就労継続支援B型・生活介護事業所など多様な施設を設置しているほか、介護を必要とする人などを対象としたサービス付き高齢者向け住宅も整備している。今回は廃校を活用したコミュニティーづくりや、社会経済循環の構築などが評価された。

 表彰式は2月上旬に都内で行われ、同社取締役の鏑木孝昭(かぶらぎたかあき)さん(63)が表彰状を受け取った。鏑木さんは「安心な暮らしの仕組みができた。これをモデルとして、周辺地域にも広げたい」と話した。