新型コロナ禍前、大声を出して優勝を喜ぶ文星付のバスケットボール部員や保護者ら=2019年11月のウインターカップ県予選決勝より

 政府が新方針を打ち出すなど新型コロナウイルス下の生活が様変わりを見せる中、高校部活動の現場も徐々に平時に戻りつつある。大会の有観客開催が徐々に進み、声出し応援も解禁が検討され始めた。一方、各校で受け継がれてきた集団応援はその機会が失われてきたため、声出しが認められても「そもそも応援の仕方が分からなくなっている」との指摘も。また新たに有観客化による防犯対策など運営面の課題も挙がっている。

 新型コロナウイルスが国内で広がって3年。この間、部活動は練習の縮小や大会の中止・延期、原則無観客開催などスポーツも「日常」が失われてきた。さまざまな制限を受け入れながら競技に打ち込んできた選手たちは、こうした「非日常」しか知らないまま学校生活を過ごしている。

 しかし徐々に状況にも変化が。保護者や部員ら関係者のみ入場を認めるケースが多かった高校スポーツ界も今後制限が緩和される見通しだ。