那須雪崩事故を巡る訴訟の第5回口頭弁論が開かれた宇都宮地裁301号法廷=8日午前10時25分、宇都宮市小幡1丁目(代表撮影)

 那須町で2017年3月、登山講習会中だった大田原高山岳部の生徒7人と教諭1人が死亡した雪崩事故を巡り、5遺族が県や県高校体育連盟(高体連)、講習会の責任者だった教諭ら3人に計約3億8500万円の損害賠償を求めた訴訟の第5回口頭弁論が8日、宇都宮地裁(浅岡千香子(あさおかちかこ)裁判長)で開かれた。遺族側は3教諭に重過失があったことなどを改めて訴え、結審した。判決は6月28日。

 弁論では遺族6人の当事者尋問が行われた。亡くなった生徒や教諭の父親や母親が、息子の人となりや事故後の心情などを説明し、被害の重大性や被告側の対応への怒りを伝えた。