第95回記念選抜高校野球大会は18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。17日は開会式のリハーサルが行われ、出場36チームが参加。作新学院、石橋の栃木県勢2校は本番を想定しながら引き締まった表情で行進などに臨んだ。
新型コロナウイルスの影響で簡素化されてた開会式が続いていたが、全チームの選手がグラウンドを1周する従来の入場行進が4年ぶりに復活する。
リハーサルは本番よりも1時間遅い午前10時に開始。前年覇者の大阪桐蔭(大阪)を先頭に出場校が北から順に入場した。作新学院は7番目、石橋は8番目に入場。今回も甲子園での公式練習が行われなかったため、両校の選手は初めてとなる聖地の雰囲気をかみ締めながら行進した。
作新学院の川又楓(かわまたかえで)は「緊張もあまりなく、皆堂々としていて頼もしかった。わくわくが止まらない」。石橋の藤巻翔汰(ふじまきしょうた)は「改めてすごいところに来たんだと実感した。早く投げたい」と話し、両エースは本番を楽しみにしていた。
コロナ禍による制約が大きく緩和される今大会は、観客の上限を設けずマスクなしでの声出しも可能となる。選手や関係者へのPCR検査は実施しない。
また、投手の障害予防のため導入されているタイブレークを従来の延長十三回から十回に前倒しする。