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イースタインの音色が響いたライブ会場

 かつて栃木県宇都宮市内で作られていたピアノ「イースタイン」を使ったジャズライブが25日、市東図書館で開かれた。

 イースタインは1949〜90年、東京ピアノ工業が宇都宮市内の工場で生産していた。こだわりの製造方法で、アップライトのピアノでもグランドピアノに匹敵する重厚な音が特長という。

 東図書館には、これまで市内各地区の市民センターなどで使われてきたアップライトの「U型」「B型」の2台があり、今でも調律して館内スタジオで使用されている。

 この日のライブでは、市出身のジャズピアニスト村田望(むらたのぞみ)さん(35)がイースタインを使って演奏。2台のピアノの特徴や歴史などを解説し、「枯れ葉」「ムーンライトセレナーデ」「テネシーワルツ」など7曲をジャズのテンポで披露した。

 初めてイースタインを弾いた村田さんは「職人のこだわりが感じられ、音に厚みがあって深い。これぞ宇都宮の音です」と話した。