圭太選手の活躍をスタンドから見守る一輝さん(右)。左は父・貞之さん=25日午後、甲子園球場

 作新学院の遊撃手、磯圭太(いそけいた)は3兄弟の末っ子。長兄一輝(かずき)さん(22)=関東学院大4年=と次兄丈嗣(じょうじ)さん(20)=城西国際大2年=も山吹色のユニホームを着て白球を追った。夏の大会は初戦敗退だった一輝さんと新型コロナウイルス禍で大会自体が中止となった丈嗣さん。届かなかった勝利を弟に託し熱いエールを送った。

 「兄の分まで甲子園で勝ちたい」。今大会、圭太は野球を好きになるきっかけとなった兄2人に、全力プレーと勝利で感謝を伝えることを心に誓っている。