ステンレス製のプレートに、8人が在籍した確かな証しが刻まれた。大田原高で26日に執り行われた那須雪崩事故の追悼式。参列した遺族は、新たに記された犠牲者8人の名を優しくなぞった。事故発生から27日で6年。刑事や民事の裁判が進む中、改めて怒りや悔しさを感じることもあった。涙のような雨の中、遺族は複雑な思いに揺れ、愛息の冥福を祈った。
「ようやく息子たちがこの学校にいたと思える」。犠牲者の一人、佐藤宏祐(さとうこうすけ)さん=当時(16)=の父政充(まさみつ)さん(53)は、プレートをうれしそうに見つめた。
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