前半14分、栃木シティFCのMFヘニキが先制ゴールを決める=CFS

 サッカー関東リーグ1部は1日開幕、各地で前期第1節4試合を行った。栃木シティFCは栃木市のシティフットボールステーション(CFS)で東京国際大FCに2-1で競り勝ち、幸先良く勝ち点3を獲得した。

 栃木シティFCは前半14分、相手のクリアボールを拾った新加入のMFヘニキがミドルシュートを決め先制。後半21分にこぼれ球を押し込まれ同点とされたが、28分にMF表原玄太(おもてはらげんた)がドリブルで切り込み左足で決め、勝ち越しに成功した。

 栃木シティFCは次戦、9日午後4時から横浜市の桐蔭学園多目的グラウンドで桐蔭横浜大FCと対戦。2部のヴェルフェ矢板は2日午前11時から、矢板市の緑新スタジアムYAITAで境トリニタスと開幕戦を行う。

「攻撃的サッカー」貫く

 悲願の日本フットボールリーグ(JFL)昇格への再挑戦が始まった。東京国際大FCに2-1で勝利し、開幕戦を白星で飾った栃木シティFC。DF野田卓宏(のだたかひろ)主将は「決定力など課題もあるが、勝ち切れたことは大きい」と強調した。

 試合序盤は相手の激しい守備に苦しみ、シュートまで持ち込めない展開が続いた。しかし前半14分、FW田中(たなか)パウロ淳一(じゅんいち)の左クロスを相手がクリアした球を、完全にフリーのMFヘニキが反応し、豪快なミドルシュート。今矢直城(いまやなおき)監督も試合後「チームに勢いをもたらす先制ゴールだった」とたたえた。

 後半21分に同点に追い付かれたが、田中らを中心に敵陣深くまで何度も攻め込み、28分のMF表原玄太(おもてはらげんた)のゴールで勝ち越した。表原は「相手GKの位置がよく見えていた」と満足げに振り返った。

 チームの約半数が入れ替わったが「みんな戦術への理解度が高い」と野田主将。この日も昨季から継続する「攻撃的サッカー」を全員で貫き、勝負強く勝利へとつなげた。

 次戦の相手は桐蔭横浜大FC。2戦連続で勢いのある大学生との対戦となる。表原は「相手に隙を見せず、自分たちのやりたいプレーを貫きたい」と早くも闘志を燃やしていた。