【上三川】明治地域などの小学生ブラスバンド「明児(めいじ)」(野口希(のぐちのぞみ)代表、15人)が今月、結成15年目を迎えた。当初は明治小の児童のみがメンバーだったが、児童数が減り、現在は町内全域から参加している。後に音楽の道へ進む子どもたちも多く、記念コンサートでは先輩らが駆け付け、メンバーと共演するのも恒例行事。野口代表は「これからも音楽を通じて家族や仲間を思う心を持って活動を続け、『明児』を育んでいきたい」と話している。
明児は、明治コミュニティ推進協議会や町社会福祉協議会が協力し、音楽活動を通じて地域住民と子どもたちが一体となって地域を盛り上げようと2009年に発足した。これまでに町内のイベントや東京ディズニーランドのステージに出演するなど、「町のブラスバンド」として町民に親しまれている。
町教委によると、明治小は09年度に児童539人が在籍していたが、23年度は138人に減少。現在、明児には町内全域から小学1〜6年生が参加し、週2回練習に励んでいる。
1日は大山の明治コミュニティセンターで15周年記念コンサートを開催した。来賓の星野光利(ほしのみつとし)町長は「15年続けた地域住民や子どもたちを誇りに思う」と激励した。
1期生で作曲家の福丸光詩(ふくまるこうじ)さん(25)が音楽を担当し、指揮を執った音楽劇「幸せの鐘」も上演された。明児の先輩と後輩の共演に、集まった地域住民約70人は大きな拍手を送っていた。しらさぎ3丁目、無職佐藤一男(さとうかずお)さん(80)は「すがすがしく、はつらつとしてすばらしい。活動がいつまでも続いてほしい」と話した。