那須町で2017年3月、登山講習会中だった大田原高山岳部の生徒7人と教諭1人が死亡した雪崩事故で、業務上過失致死傷罪に問われた男性教諭ら3人の第5回公判が12日、宇都宮地裁(瀧岡俊文(たきおかとしふみ)裁判長)で開かれた。講習会の本部を置いた事故現場近くの旅館経営者と山岳救助隊員が検察側の証人として出廷し、被告側が15センチ程度と主張する当日の積雪について「30~40センチあった」と証言した。旅館経営者は、講習会責任者だった教諭が積雪状況を認識していたはずとの見方も示した。