【鹿沼】企業の役員を務める市田登(いちだのぼる)市議(70)が、市有施設の賃貸借契約を締結するための民間提案制度評価委員会に出席したことを巡る市議会政治倫理審査会(政倫審)の第2回会合が18日、議場で開かれた。関係者への内容確認などを行い、審査請求の適否を委員の多数決で否と判断した。これにより市田市議への審査は終了した。

 審査請求者、市執行部、市田市議が個別に出席し、委員が質問を行った。

 評価委員会出席の経緯について市田市議は「内容を聞いてみたいと思った」と説明。委員の「出席は市民の疑念を招く」という指摘に「間違っていなかったと思うが、今後は一歩下がって考えたい」と述べた。

 その後、審査請求の適否について委員長を除く委員11人のうち4人が「評価委員会などへの議員の出席に関してルール作りが必要」などとして「適」とした一方、「契約への影響は見受けられない」などと7人が「否」とした。