市役所テラスで開かれた「介護についての相談・つどい」のオープニングセレモニー

 【佐野】介護経験者らで作る「市在宅介護家族の会」が毎月実施している「介護についての相談・つどい」の会場が、本年度から市役所3階テラスに移ることになり、本年度最初の開催を記念したオープニングセレモニーが19日、同所で開かれた。

 介護について悩みを抱える人などを対象に、同会メンバーと会話を楽しんだり、情報交換を行ったりしていく。これまでは田沼町の市介護予防拠点施設「いきいき元気館たぬま」や、市内各所を回って開催していたが「市民がより気軽に足を運ぶことができるように」と、今年から市役所で開催することになった。

 セレモニーには金子裕(かねこゆたか)市長や市社会福祉協議会の落合昭雄(おちあいあきお)会長らが出席。金子市長は「介護に関する問題を少しでも解決に近づけられるような環境をつくっていきたい」と話した。

 また、出流原町を中心に活動するオカリナサークル「奏(かなで)」が演奏を披露。「瀬戸の花嫁」や「翼をください」などの曲に合わせ、来場者は歌ったり手拍子をしたりしながら、温かい音色に耳を傾けていた。

 家族の会の前橋美那子(まえばしみなこ)会長(76)は「困っている人、悩んでいる人の力になれる場として、誰でも気軽に来てもらえれば」と呼びかけている。

 次回は5月17日午前10時から同所で開かれる。天候などによっては、市役所1階市民活動スペースに変更する。(問)市社会福祉協議会0283・22・8136。