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雨にぬれ、しっとりと咲くクマガイソウ=26日午前11時5分、佐野市水木町

 佐野市水木町の「五丈の滝前植物園」で、希少植物クマガイソウが見頃を迎えた。薄紫色のかれんな花が来園者を魅了している。

◇ほかにもWeb写真館に写真

 環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されるラン科の多年草。草丈は約30センチ。武将の母衣(ほろ)のように見える5センチほどの花が特徴。同植物園では約1500株が山林の中に群生する。

 26日はカメラを持った見物客らが訪れ、雨でしっとりとぬれた花を写真に収めるなどしていた。園主広瀬治克(ひろせはるよし)さん(69)は「千株以上で大規模に群生するのは全国的に珍しく、県内唯一では」と話す。今月いっぱいが見頃という。

 同植物園は県道秋山葛生線沿いの氷室郵便局から北西約500メートル。入園無料。