白沢街道沿いに掲げられた焼き芋の看板。通るたびに気になっていた店を訪ねた。開店は3月。茨城県土浦市の焼き芋専門店で修業した店長の古内裕太(ふるうちゆうた)さん(36)が迎えてくれた。
メニューは焼き芋をはじめ人気の「スイートポテト」や「焼き芋とバニラと芋蜜」「おさつチップス」など11種類。焼き芋は時季によって変わり、この日は3種類。ねっとり系やほくほく系などを選べるのがうれしい。「いいイモが入らないと出せません」。古内さんは芋にこだわる。
特にこれからの季節のお薦めは「冷し焼き芋」(100グラム200円。1本当たり400円前後)。甘みを引き出すために2時間以上かけてじっくり焼いた後、古内さんが色や繊維などを見て、冷やしてもおいしい芋を選んでいるという。
手にした冷し焼き芋はしっとり、つややか。口に入れると、ひんやり。そしてとろけるように滑らかで、濃厚な甘さが広がった。焼き芋が夏にもおいしく味わえるなんて、たまらない。街道沿いの看板に「焼き芋で至福のひとときを。」と書かれている。うん、偽りなしだ。
◆メモ 宇都宮市今泉4の12の1 Kハイツ1階▽営業時間 午前11時~午後6時▽定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)▽(問)028・333・5700