新型コロナウイルスの感染対策が個々に委ねられる大きな転換点を迎えた8日、県内の医療機関では禁止していた面会を解禁する動きがあった。感染対策の象徴だったアクリル板や検温器などを撤去し、「コロナ前」の状態に近づける施設も。一方、従来の感染対策を維持する施設もあり、出だしの対応は割れた。
医療機関や高齢者施設 3年ぶり対面に安堵
黒須病院(さくら市)は8日、約3年ぶりに対面の面会を解禁した。入院患者と家族らとが久しぶりに再開する場面があったという。
午後3時から2時間、患者1人に対し15分以内、2人まで直接面会できるよう制限を緩和した。コロナ流行後はビデオ会議アプリでリモート面会を行ってきた。担当者は「5類となれば面会を禁止する法的根拠もなくなる」と説明する。
重症化リスクの高い患者もいるため、面会制限の緩和は感染予防と両輪で進める。担当者は「来院時は今後もマスク着用に協力してほしい」と呼びかける。
残り:約 894文字/全文:1318文字
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
登録済みの方はこちら
愛読者(併読)・フル(単独)プラン・スタンダードプランの方
ログインする