ゴールデンウイークは久々に楽しく過ごせたけど、まだ遊び足りない。連休明けの明日からが空いて狙い目の、近場で遊べる所ってないかな? …というわけで今回は、県内どこからでもアクセスしやすい宇都宮市のレジャースポットにお散歩しよう。目指すは、「宇都宮動物園」と「とちのきファミリーランド」。え、どっちも子供向け? 私たち若者世代じゃ楽しめない? それは本当なのか思い込みなのか、実際に行って正直リポートしちゃおう!(川又万由佳(かわまたまゆか)、中村花菜(なかむらはな)、氏家綾音(うじいえあやね))

■地味だけどユルさ好感 宇都宮動物園
まずは、やってきました「宇都宮動物園」。最寄りのバス停から歩いて行くと、何だかレトロな看板が。まだ外なのに、もう動物の声が聞こえてきた! 何の鳴き声? 結構わくわくしながら門をくぐり、園内へ。あ、入るときには動物の餌を購入するのを忘れずに。

最初に見えてきたのは、ホワイトタイガー! ライオンにハイエナ、クマもいる。おりには平然と、「オシッコをとばします」という注意書き。しかも、手書き。飛ばされても困るけど、なんかユルくて許せる。その先に行くと、全く水の中から出てこないカバ。ずっと動かずに一点を見つめているミーアキャット。…メジャーな動物園に比べてどうも地味だけど、このユルさが意外と“いいね”!

さらに進むと…子供の泣き声が聞こえる! 何事かと見てみると、そこはキリン舎。ここでは、自分の手から直接キリンに餌をあげることができる。ワァー、これって以前マツコ・デラックスの「月曜から夜ふかし」という人気番組で話題になった、あの伝説の場面だ! その放送では、この動物園の“自虐CM”というのが流され、その中で「動物との距離が近くて子供が大号泣」とうたっていたのだ。冗談かと思ってたけど、あれは本当だったんだ!(笑)

餌をあげるとき、ずっと上にあったキリンの顔がすぐ近くまで迫って来るから、そりゃ小さい子はびっくりしちゃうよね。私たちもキリンに餌をあげてみる。そーっと差し出して…ぎゃあ、キリンの舌に触っちゃった! でも口を動かして野菜を食べる様子、かわいくてクセになる。何回もあげていたらすぐになくなってしまったから、餌はもう1袋買っといた方がよいかも?
ちなみにここの動物たちの1年間の餌代は、約1億4500万円! 足りない分は、近くの農家さんが廃棄野菜などを寄付してくれているとのこと。さすが地元の動物園、周囲に支えられてて“いいね”!
■“自虐CM”で来客増 侮れぬ遊園地エリア
そしてこの動物園、動物エリアを抜けた先は遊園地エリア。あくまでもメインは動物園のため、遊園地は小さめ。先ほどの“自虐CM”でもずいぶんネタにされていた。そんなにいじられて園のスタッフさんたちは悔しがっていないのか。

荒井賢治(あらいけんじ)園長に尋ねると、「面白くて、むしろありがたかった。私もこの番組をずっと見ていたから、その中で自虐CMをやれてうれしい!」とニコニコ顔。ユルい…。でも実際、この放送後「とてもお客さんが増えた」そうで、結果オーライとなった。
しかし、侮ることなかれ。ここにはジェットコースターや観覧車といった王道から、「アドベンチャー」や「ドラゴン」といったちょっと変わった遊具まで、実はちゃんとさまざまな乗り物もあるのだ。結論。動物園と合わせて、大学生でも一日ゆるゆる楽しめる!
■「絶叫系」に大爆笑 とちのきファミリーランド
次の散歩先は、県総合運動公園の一角にある「とちのきファミリーランド」! 入園してみると、やっぱりファミリー層が多いが、ちらほらと私たちと同年代の若者たちや明らかに部活帰りの中高生たちも。幅広い年代が来てるなぁ。
私たち世代の目当ては、何と言っても三つの絶叫アトラクション。まずは、定番のジェットコースターから行こう。子供の頃に来園した時にはかなり年季が入っていて、その意味で“こわい”乗り物だったけど、2011年にリニューアル。とてもかっこいい、はやぶさデザインになっていた。

乗り場の階段には、たくさんの芸能人のサインが! こんなに芸能人が来ているなんて、知らなかった。初っぱなから上り坂でドキドキ感もありつつ程よい浮遊感もあって、“いいね”!
余韻に浸りながら、次はスカイシップ。開始の合図が鳴った途端、いつの間にか90度!?と錯覚してしまうぐらい高い位置に自分がいてびっくり! 怖いのが得意な人は、最後列の席に座るのがお勧めだ。

そして3番目、最も気になっていた雷様ストーム。園内最新のアトラクションで、特に若い世代に人気とのこと。回転しながらかなりの高さで振り回されているのを見て、取材班一同おびえつつ乗車した。開始早々、すごいスピードで回りだし、気づいたら目の前が青空! 隣接の新しい競技場と青空が交互に視界に飛び込んでくる猛スピード回転は何だかやたら面白く、大爆笑が止まらなかった。

結論。大学生でも、ここのスリルは楽しめる! この三つの絶叫系がセットでお得に乗れる「スリースリルチケット」は、若者に人気。もちろんほっこり系アトラクションもいろいろあって、子育て支援カードを提示するとお得に遊べるサービスは、家族連れに人気だ。幅広い世代に目を向けたとちのきファミリーランド、次はどんなアトラクションができるんだろう?

散歩を終えて
イメージ180度転換
実際に行ってみて、私たちが行く前に抱いていたイメージは180度変わりました! とちのきファミリーランドは、昨秋の国体に伴って設備があちこち新しく。コロナが落ち着いてきたことで、今まで回数を抑えていたパフォーマンスショーなども増やしていくとのこと。タイムリーな時期にご紹介ができて、良かったです!