市消防局と市消防団が連携して行った水難救出訓練

 【宇都宮】出水期を迎え、市は13日、道場宿町の鬼怒川左岸にある道場宿緑地公園で水防訓練を行った。市消防局や市消防団員ら約270人が本番さながらの水難救助などを実践した。

 台風で鬼怒川が氾濫注意水位を超える恐れがあると想定。消防団員らが堤防を見回り、県消防防災ヘリ「おおるり」が上空から状況を把握し訓練を開始した。

 会場では、消防団員による土のう積みや木流し、シート張りによる堤防決壊を防ぐ水防工法などを実施。最後に、市消防団と市消防署の救助隊が、浸水家屋に人が取り残されていると想定した救出訓練を行った。ボートや水陸両用バギーを使って、両者の連携を確認しながら素早く救助した。

 救出訓練を行った第3分団の福田治久(ふくだはるひさ)分団長(49)は「消防署員と一緒に取り残された人を救助することは、とても心強い。今後も連携を深めて、市民を守っていきたい」と話した。