【那須塩原】市社会福祉協議会は、埼玉の多機能型事業所「心の里」で製造するクッキーの販売促進につなげるための資金の一部をクラウドファンディング(CF)で募っている。
心の里は1981年に開所し、同社協が運営する。現在は就労継続支援B型の10人が自己実現に向けた訓練の一環として、クッキー作りに取り組んでいる。ただ、ここ数年は新型コロナウイルス禍でイベントなどが減少し、販売数が落ち込んでいるという。
今回は、市が生乳生産本州一であることにちなみ、新商品として戸田の「チーズ工房那須の森」のチーズを使用したチーズクッキー、上中野の「太陽の里福祉会 ぷらねっと」の手作り味噌(みそ)を使用したチーズ味噌クッキーを開発。販売促進用のパッケージなどの制作費用を賄うため、CFを利用することにした。目標額は50万円。
CFサイトの「キャンプファイヤー」で、3千~2万円の各コースで31日まで募集。金額に応じてクッキーなどの返礼品を送る。飯田波樹(いいだなみき)施設長(52)は「一人でも多くの方に協力してもらえたらうれしい」と話している。