県内で今年に入り刑法犯の認知件数が急増していることを受け、県警などは26日、県庁前の県民広場で、パトカーや白バイなどによる「犯罪抑止緊急パトロール出発式」を行った。県警は6月1日までを「緊急犯罪抑止週間」としており、増加が目立つ自転車盗や車内荒らしなどの防止に向け、啓発活動を強化する。
防犯関係で県警と協定を結ぶ企業など13団体が集結。警察官や防犯ボランティアら約70人が見守る中、県警の難波健太(なんばけんた)本部長は「県民と連携し、安心で安全な栃木の実現へまい進したい」と決意を語った。
福田富一(ふくだとみかず)知事は「日常がコロナ禍前に戻りつつある中、県民の暮らしが脅かされていることに危機感を持ち、県民総ぐるみで防犯に取り組む」と話した。
その後、ハーレーダビッドソンの白バイを先頭に関係企業の車両など計21台がパトロールに出発した。
県警によると、4月末までの県内の刑法犯認知件数は3532件に上り、前年同期比で844件(約31%)増加している。