那須烏山市は30日、同市中山の市国民健康保険七合診療所で2017〜20年度に消費税の無申告があり、延滞税などを含めて約340万円の納付が必要になったと発表した。市は市議会6月定例会で補正予算が可決された後、直ちに納付する方針。

 市によると、10月のインボイス(適格請求書)制度開始に向け、同診療所での過去の課税売上高を確認した際、消費税申告義務が生じる1千万円を2011年度に超えていたことが判明。最終的に課税時効分を除いた17〜20年度が消費税の申告対象と分かり、消費税に延滞税などを加えた約340万円の納付が必要になった。

 市は無申告・納付漏れの原因を「消費税課税対象の売り上げが何かなど、職員の知識が不足していた」としている。大谷啓夫市市民課長は30日の市議会議員全員協議会で「税務署の研修会に参加するなど研さんを重ね、確実な事務執行に努める」と述べた。