リオン・ドールコーポレーションの子会社になったヤオハンの旗艦店「ヤオハンプラザ アイム」=栃木市

 食品スーパー「リオン・ドール」を展開するリオン・ドールコーポレーション(福島県会津若松市栄町、小池信介(こいけしんすけ)社長)は2日、県内でスーパー「ヤオハン」を運営するヤオハン(栃木市平柳町1丁目、樫聡(かたぎさとし)社長)を完全子会社化したと発表した。ヤオハンの新社長には小池氏が就いた。

 両社は全国のスーパー向けの商品開発・供給を手がける「シジシージャパン」(東京都新宿区)の加盟社。人口減少による競争が激しさを増す中、リオン・ドールはヤオハンをグループ化することで本県南部での販売網を広げるドミナント化を進め、地域に密着した商品・サービスの提供と物流の効率化を図る狙い。

 ヤオハンはこれまで、シジシージャパンの完全子会社だった。現在、栃木、小山、壬生の3市町で9店舗を営業し、年商約70億円。店舗名や全従業員約450人の雇用は継続される。

 リオン・ドールグループは福島、栃木、新潟、茨城の4県で計106店舗を展開。年商は約720億円。本県のリオン・ドールは那須塩原、日光、大田原、那珂川、高根沢の5市町に8店舗。今年2月にはダイユー(那須塩原市上厚崎)から県北地区の全10店舗のうち9店舗を譲り受け、「ダイユー」の店舗名で運営している。