宇都宮での興行に出場する3姉妹レスラーの長姉・羽南=下野新聞社

 人気女子プロレス団体「スターダム」の興行試合が3日、JR宇都宮駅東口の交流拠点施設ライトキューブ宇都宮で行われ、下野市出身の3姉妹レスラーが出場する。地元での一戦を前に、長姉の羽南(はなん)(18)が「勝利でアピールし自分たち3人を中心に栃木を盛り上げたい」などと意気込みを語った。

 出場するのは羽南と、妹で16歳の双子・吏南(りな)と妃南(ひな)。羽南は5対5で対戦するメインマッチ「10人タッグマッチ」に、吏南と妃南は3人同時に戦う「3WAYバトル」に登場予定だ。

 小学生の頃から柔道に取り組んできたという3姉妹。プロレス好きの父に連れられ、東京・後楽園ホールでの興行を観戦したことがプロレスの道を志すきっかけになったという。

 本格的にトレーニングを始めたのは羽南が小学4年生、吏南と妃南が2年生の頃。週末にプロレス団体「ZERO1」の東京・浜松町の道場に通い、練習を重ねた。

 小学6年生でデビューを果たし、着実に実力を積み上げてきた3姉妹。特に羽南は、20歳以下またはキャリア2年未満の選手を対象にした王座「フューチャー・オブ・スターダム」を10度防衛。最多防衛記録を樹立するなどトップレスラーへの道を着実に歩んでいる。

 今春県内の高校を卒業。心機一転、コスチュームも大人びたデザインに一新した。得意技はバックドロップホールドだ。「友人やお世話になった先生も観に来てくれる。身近な人にも頑張っている姿を見せたい」と力を込めた。