栃木県は関東地方の北部にあり面積は約6408平方キロメートル、全47都道府県のうち20番目の広さです。群馬、茨城、埼玉、福島の4県と接しています。

 形は何に似ていますか。「じゃがいも」と答える人もいるでしょう。では、どうしてこの形になったのでしょうか。

 江戸時代は下野国と呼ばれ、小さな藩や幕府が直接治める地域などが集まっていました。明治時代になり1871(明治4)年、廃藩置県という政治のやり方の改革によって、藩がなくなりいくつかの県ができました。その県もだんだん統合され、現在の県南部の栃木県と、県央、北部の宇都宮県ができました。

 さらに73年、両県が合併して栃木県ができました。ただ、当初は群馬県の邑楽郡なども栃木県でした。同郡などは76年に群馬県になります。今の形になるまでに、何度か形を変えていたのですね。

 県境で有名なのは、栃木市と埼玉県加須市、群馬県板倉町の境(さかい)にある「三県境」です。昔は渡良瀬川の中でしたが工事で川の流れが変わったので、今のように地上から分かるようになりました。同町観光サポータークラブ代表の大塚和雄さん(77)は「歩いて回れる平地の三県境はここだけです。気軽に3県の旅ができます」と話し、訪問をよびかけています。

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