栃木県が定めているシンボルは県章・県旗、県木、県花、県獣、県鳥です。

 県章・県旗は「栃」の字をモチーフに力強く前に進み、生き生きとした感じを表現しています。左の3本の矢印は「木」の古代文字です。県旗は県庁本館前に掲げられます。

 県木は手のひらを広げたような形の葉が特徴の落葉樹「トチノキ」。県庁前のシンボルロードの並木を思い出す人もいるのでは。県立博物館によると、5月ごろ白い花が咲き、秋に実がなります。ピンクの花が咲くベニバナトチノキも県総合文化センター前で見られます。

 県花は「ヤシオツツジ」です。同館によると3種類あり、4、5月にピンクの花が咲くアカヤシオは日光のいろは坂が名所として有名だそうです。那須などで白い花を咲かせるシロヤシオはゴヨウツツジの別名を持ちます。

 県鳥は渡り鳥の「オオルリ」で、瑠璃色の羽が美しいのは雄です。5月ごろ南から来て、10月ごろまで本県にいます。矢板市の県民の森などで観察できます。県民の日のマスコット「ルリちゃん」はオオルリがモデルになっています。

 県獣は特別天然記念物「カモシカ」。体はシカより少し小さく、短い角が生えており、草や木の葉などを食べます。日光、鹿沼、大田原市などに生息しているそうです。

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