県民にふるさとをもっと好きになってもらおうと、県が1962年に県民と県出身者から詩と曲を募りました。
まず佐野市で新聞記者をしていた旧足尾町出身の岡きよしさん=当時(41)、本名・神山清志、故人=の詩が選ばれた後、詩に合う曲を募集。足利(あしかが)市出身の作曲家川島博さん=当時(29)、故人=の作品が選ばれました。歌手の三浦洸一さん、安西愛子さんが歌い、レコードが県内各地に配られたそうです。
88年にリフレッシュしようと、夫婦デュオ「ダ・カーポ」が歌うことになりました。榊原広子さんは佐野市出身です。歌声の録音は県庁本館1階で聞けます。
一度聞くとなぜか耳に残る県民の歌。2012年に携帯電話の着うた・着メロになり、これまで約2万5千件ものダウンロードがありました。通信カラオケで歌うこともできます。
授業などで習う小学校もあるそうで、子どもの頃からなじみのある歌となっています。プロスポーツの場面でも、サッカーJ2の栃木SCはホームゲームの試合に勝つとサポーターが大合唱するのがお決まりです。
まさに県民の心を一つにする歌。県広報課県民プラザ室の木村雅子室長は「詩とメロディーが爽やかに合っている楽曲のよさが歌い継がれる理由でしょうかね」と話しています。