壬生町旧庁舎跡地の利活用計画案

 【壬生】町は8日開かれた町議会一般質問で、旧庁舎跡地(約8400平方メートル)の利活用方針について明らかにした。既存の役場別館会議室ひばり館を核とした「公共機能エリア」と、民間事業者に貸し出す「民間活力導入エリア」に分けて整備し、2025年度内の供用開始を目指す。田村正敏(たむらまさとし)町議が質問した。

 町役場は昨年新庁舎が完成し移転した。旧庁舎は本年度内に解体する。

 町は昨年度策定した町本庁舎跡地利活用基本計画に基づき整備を進める。公共機能エリアは本年度末までに実施設計を行う。敷地内のひばり館を改修し、カフェやギャラリー、多目的広場、期間限定で出店できるチャンレンジショップなどを設け、イベントが開催できるなど町民が利用できるコミュニティー機能を持ったエリアとする。

 民間活力導入エリアについては本年度末に公募型プロポーザルを実施し、住民生活の利便性向上に資する事業者を選定する。敷地の賃貸料は公共機能エリアの整備などに充てる。

 両エリアとも25年度上半期までの供用開始を予定する。桜井康雄(さくらいやすお)副町長は「(旧庁舎周辺を)町のにぎわいを創出する基盤とし、市街地のシンボルにしていきたい」と答弁した。