大型車両から調査用に燃料を抜き取る職員

 【真岡】軽油に灯油などを混ぜる脱税行為を防ぐため、県と県税事務所、真岡署は13日、国道294号沿いで大型トラックを対象とした抜き打ち調査を行った。関東甲信越1都9県の税務当局が足並みをそろえ、各地で一斉に調査した。

 田町の国道沿いの駐車場に真岡署員がディーゼル車のダンプなどを誘導し、県の税務担当者らが燃料タンクから検査用に400ミリリットルほどを抜き取っていった。

 1時間半で20台ほどを調べ、運転手に聞き取りもしながら不正軽油を使用しないよう注意を促した。採取した燃料を県税事務所に持ち帰り、識別剤の有無などを分析する。不正軽油と判明した場合は、さらに詳しく原因を解明する。

 不正軽油は、軽油に灯油や重油を混ぜ、軽油引取税を不正に免れることを指す。県税事務所の担当者は「絶対に許さないという方針で撲滅を目指す」と話した。