栃木県は15日、県内76の定点医療機関で把握した新型コロナウイルス感染者数を公表した。5〜11日の1週間に報告された感染者は計266人で、1機関当たりの平均は3・50人。前週(5月29日〜6月4日)の計270人、1機関当たりの平均3・55人に比べて微減となった。定点把握の発表は5週目で、感染者が前週を下回ったのは初めて。
6保健所の管内別で1機関当たりの平均で最も患者数が多かったのは安足で4・36人。県南が4・29人、県北が3・79人、県西と県東が各2・88人と続き、最も少ない宇都宮市は2・56人だった。
年代別では最多の10代が46人。10歳未満37人、50代35人、40代32人、20代31人、80歳以上29人、70代22人などと続く。70代以上が全体の2割弱を占め、高齢者の割合が上昇傾向にある。
クラスター(感染者集団)は医療機関と障害者施設で各1件、高齢者施設で2件発生した。
また、新規入院者は前週比20人増の68人。1週間平均の入院者は75・6人で、前週比21・9人増だった。