夕闇の水面に市文学館を映し出す県庁堀。石積みは150年前の姿を今に伝える

県庁堀の中に残る旧県職員官舎

栃木高の記念館。手前は県庁堀

栃木高に残る記念館2階の御座所

初代県庁が置かれた栃木市中心部

夕闇の水面に市文学館を映し出す県庁堀。石積みは150年前の姿を今に伝える 県庁堀の中に残る旧県職員官舎 栃木高の記念館。手前は県庁堀 栃木高に残る記念館2階の御座所 初代県庁が置かれた栃木市中心部

 【栃木】旧栃木県と宇都宮県が合併して本県が誕生した150年前、県庁は栃木市(当時は栃木町)に置かれていた。県名の由来となっただけでなく、まさに本県発祥の地と言える。県庁の遺構は数少ないが、地元関係者と周辺を歩き、歴史に思いを巡らせた。

 ■県庁堀 位置は昔と変わらず

 栃木高の中を流れる「県庁堀」。水の中を赤、白、黒のコイが悠々と泳いでいた。

 「堀の位置は150年前のままです」。11日、同校の地歴公民科教諭阿部治(あべおさむ)さん(63)が案内してくれた。