各札所の砂を踏み手を合わせる参拝客

 【那須】「お遍路」と同じ御利益が得られるとされる「お砂踏み巡拝」が15、16の両日、高久甲の高福寺で開かれた。新型コロナウイルス禍の影響で開催は4年ぶり。

 お砂踏みは、四国八十八カ所霊場の各札所から持ち帰った砂を踏みながら礼拝する営み。八十八カ所を巡るのと同じ御利益が得られるとされる。

 訪れた参拝客らは、砂の入った座布団を踏んでは、各寺院の本尊が描かれた掛け軸に手を合わせていた。

 那須塩原市中央町、沼田(ぬまた)とよさん(73)は「初めて参拝したが、とても充実したものだった」と話した。

 楠本隆幸(くすもとりゅうこう)副住職(36)は「お参りを通してお寺をより身近に感じてほしい」と呼びかけた。