栃木県宇都宮市の新4号国道で2月に発生した交通死亡事故の遺族らは18日、同市中心部で、事故の被告の起訴罪名を法定刑がより重い自動車運転処罰法違反の危険運転致死罪に変更することなどを宇都宮地検に求める署名活動を行った。街頭での協力呼びかけは初めて。
事故は2月14日夜に発生。同市、会社員佐々木一匡(ささきかずただ)さん(63)のオートバイに乗用車が追突し、佐々木さんは死亡した。妻の多恵子(たえこ)さん(58)は、時速160キロ超で乗用車を運転したとされ自動車運転処罰法違反の過失致死罪に問われた被告の訴因を変更するよう地検に対し求めている。
同市馬場通り4丁目のバンバ市民広場周辺での署名活動には、一匡さんの元同僚ら約20人が参加。事故を説明するパネルを掲げ、通行人らに協力を求めた。約3時間で612人分の署名が集まった。多恵子さんは「報道で知って東京から来てくれた人もいた。活動の励みになる」と感謝した。集まった署名は今月中にも地検に提出する予定。