栃木県誕生から150年の間に県内各地が育んだ“食”を巡る旅の後半戦。ミワリーからバトンを受け継ぎ、街なかで味わえる各地の味を食べ歩いてきました。今回は「県北」編です。
■ヤシオマスの三色丼
街なかのランドマークである県庁。15階の展望レストラン「ダイニング十五家」では宇都宮の街を眺めながら、県産食材を使ったさまざまな料理が楽しめる。ランチタイムには「清滝養鱒(ようそん)場」(日光)で養殖されたヤシオマスを使った「三色丼」(1380円)を提供している。

「火を入れると多少くせが出るので生が一番おいしい。素材の味を楽しんで」と高野俊一(たかのしゅんいち)店長(66)。「日光豚(ひみつぶた)」を使った1日5食限定の蒸篭御膳も人気だという。
■黒羽茶
大通りを歩いていると、馬場通り4丁目の「銘茶関口園」店頭で気になるメニューを見つけた。入れたての大田原市須賀川産「黒羽茶」(ホット、アイス 各400円)が飲めるようだ。

日光市で24、25の両日に開かれる先進7カ国(G7)閣僚会合の開催を記念して販売している同商品。店頭販売は6月末で終了するが、心配ご無用。うつのみや表参道スクエア2階「観光インフォメーションセンター」へのデリバリー(同450円)は続ける。大通りや宇都宮二荒山神社の参道を眺めながら、県内産のお茶で一休みしてみては。
■日光天然氷のかき氷
締めはやっぱりスイーツ。「ISLAND STONE COFFEE ROASTERS 宮みらい店」(宮みらい1丁目)では9月末までの期間限定で、蔵元「松月氷室」(日光)の氷を使用した「日光天然氷のかき氷」(店内・750円)が食べられる。

シロップは3種類から選べるが、一押しは専門店ならではの「珈琲(こーひー)味」。カフェインを除去したメキシコ産の豆を自家焙煎し、ビターながら甘さもある味わいに仕上げた。薄く削られた氷はふわっとした口溶けで、高さが20センチほどあるがペロリと食べられる。定番商品の「ベイクドチーズケーキ」には那須御用卵を使用している。
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野菜や麺類、魚など、街なかでも想像以上に多彩な味に出会えました。次の150年ではどんなグルメが生まれるのか、おなかを空かせて待ちましょう。