土木工事業の板橋工業(宇都宮市上戸祭町、福地一信(ふくちかずのぶ)社長)が水戸地裁土浦支部から破産手続きの開始決定を受けたことが29日、東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店の調べで分かった。東京商工リサーチ宇都宮支店によると、負債総額は2022年5月期ベースで約6億7千万円。開始決定日は19日。

 同支店によると、同社は1948年12月に日光市内で創業し、宅地や商業施設の造成工事を主に手がけた。売上高はピーク時の17年5月期に約7億9700万円を計上した。

 その後の運転資金や本社の建築資金などの借り入れが増加し、有利子負債が拡大。21年に県外の企業に買収され、現在の経営体制になった。ただ、工事部門は縮小を続け、多額の債務が業態を圧迫していた。