宇都宮市の県総合文化センターで1日開かれた下野新聞創刊145周年記念の「感謝の集い」。ファミリーコンサートや講演などが行われ、会場は熱気に包まれ、笑顔があふれた。
午前の部で行われた「歌う海賊団ッ!」のファミリーコンサートは、親子連れなど約820人でにぎわった。子どもたちは歌に合わせて手拍子を送り、ジャンプをするなど会場は一体感に包まれた。
鹿沼市松原4丁目、介護福祉士太田里彩(おおたりさ)さん(28)は「盛りだくさんの内容」と満足げ。長女里桜(りお)ちゃん(4)は「歌がよかった。大きな風船も出てきておもしろかった」と満面の笑みをみせた。
午後の部の開場前には会場の外まで長蛇の列ができた。2時間前から並んだ宇都宮市岩曽町、荒井宣子(あらいのぶこ)さん(85)は「(クイズ番組で活躍する)伊沢拓司(いざわたくし)さんの話を聞くのが楽しみ。礼儀正しさが好き」と声を弾ませた。
午後はエレクトーン奏者倉沢大樹(くらさわだいじゅ)さんのコンサートで幕開け。来場者は華やかな音色に酔いしれた。伊沢さんの講演は熱心なファンから質問が相次ぎ、伊沢さんが笑いを交えながら丁寧に答えた。
同市平松本町、小学6年の菊池斗真(きくちとうま)くん(11)は「伊沢さんの話が近くで聞けてよかった。苦手な勉強の克服に役立てたい」と語った。母美貴(みき)さん(50)は「地元新聞社が地域に密着していると感じたイベントだった」と振り返った。