感謝状を贈呈された室井さん(左)と江田署長

感謝状贈呈式後に行われた研修会

感謝状を贈呈された室井さん(左)と江田署長 感謝状贈呈式後に行われた研修会

 【那須塩原・那須】那須塩原署は11日、3月に那須町豊原乙の国道を歩いていた高齢者を保護、110番し、重大事故を未然に防いだとして、同所、農業室井一郎(むろいいちろう)さん(75)に「思いやり110番」感謝状を贈呈した。室井さんは、この事案をきっかけに高齢者を見守る住民有志のボランティア団体を結成。この日は同署で団体に対する研修会も開かれた。

 室井さんは3月19日午前8時55分ごろ、自宅付近を通る国道4号の歩道を薄着で歩く70代後半の女性を発見した。介護に従事した経験から女性が認知症である可能性を疑い、声をかけて保護。同署員が駆け付けるまで、自宅にある室井さんの車の中で女性と会話をして待ち、女性が事故に遭うのを未然に防いだ。