薄暮の中、点灯された灯籠

 【下野】約1300年前に下野国分寺で行われていた法会(ほうえ)を現代風にアレンジした夏の風物詩「しもつけ燈桜会(とうおうえ)」が22日夕、国分寺の天平の丘公園で行われた。

 ろうそくの入ったカップ型の灯籠を約6千個並べ、古代の「下野の国」の人々の祈りを再現した。歴史や文化財を活用したまちづくりを進める市の「東の飛鳥プロジェクト」の一環。

 点灯式で坂村哲也(さかむらてつや)市長は「市内には下野国分寺跡や下野薬師寺跡など多くの史跡が残る。古代に思いをはせて夏休みの最初のイベントを楽しんでください」とあいさつした。

 その後、坂村市長や市議、県議、市観光協会、中高生、ボランティアなど約200人が灯籠一つ一つに点火。ともされた火が夕暮れにぼんやりと浮かぶと、園内は幻想的な雰囲気に包まれた。