9回、サヨナラ本塁打を浴び、グラウンドにうずくまる磯(手前中央)に寄り添う作新ナイン

 怒涛(どとう)の追い上げで4点差を追い付いた直後の九回裏。作新学院の3番手磯圭太(いそけいた)の投じた67球目が快音を残し、左翼席中段で弾んだ。

 「自分の1球でチームの夏が終わった」。ぼうぜんと白球の行方を見送り、マウンド上で膝から崩れ落ちた。