新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 栃木県は27日、県内76の定点医療機関で把握した新型コロナウイルス感染者数を公表した。17~23日の1週間に報告された感染者は計744人で、1機関当たりの平均は9・79人。前週(10~16日)の計508人、1機関当たりの平均6・68人に比べて1・46倍と大幅に増えた。前週を上回るのは5週連続。

 6保健所管内別で1機関当たりの平均患者数が最も多かったのは県北で15・50人。県東が11・75人、県南が10・18人、安足が9・36人、宇都宮が7・22人と続き、最も少ない県西は3・38人だった。

 年代別では最多の10代が124人。10歳未満98人、50代95人、30代93人、40代90人、60代78人などと続く。クラスター(感染者集団)は高齢者施設で1件発生した。

 また、新規入院者は前週比11人増の77人。1週間平均の入院者は139・6人となり、前週(92・0人)の1・51倍に急増した。重症で集中治療室に入る患者数は1週間平均で2・43人となった。前週までは1人未満で推移しており、患者数の増加に伴って重症者も増えているとみられる。

 県感染症対策課は高齢者と会ったり、大人数で集まったりする場合の換気やマスク着用などの基本的な感染対策を求めている。