岡田晴恵教授

 国立感染症研究所によると、はしか(麻疹)の今年の国内感染者が22人(19日現在、速報値)になった。新型コロナウイルス拡大の影響でここ数年は下火だったが、出入国制限の緩和で、海外から入ったウイルスが各地に広がったとみられる。県内では2019年を最後に確認されていないが、白鴎大教育学部の岡田晴恵(おかだはるえ)教授(感染免疫学)は「感染力はインフルエンザや新型コロナよりも強力。母子健康手帳で予防接種歴を確認することが第一歩」と強調した。

 はしかは「麻疹ウイルス」で引き起こされる感染症。空気感染や飛沫(ひまつ)感染、接触感染で広がり、感染力はウイルスの中で最強という。発症者と同じ部屋にいただけで感染することもある。