茶せんでお茶をたてる浴衣姿の参加者

「にじり口」から茶室に入る子どもら

茶せんでお茶をたてる浴衣姿の参加者 「にじり口」から茶室に入る子どもら

 【大田原】夏休み親子体験がこのほど、黒羽田町の大雄寺(だいおうじ)の大広間で行われた。参加者は趣ある寺の雰囲気の中で、お茶を味わい、伝統文化を感じた。

 講師は宇都宮市西刑部町、茶道裏千家準教授の大和田宗香(おおわだそうこう)さん(44)で、市内外の年少から小学6年生計12人と保護者が参加した。大和田さんは「和敬清寂(わけいせいじゃく)」との茶道の精神をかみ砕いて話したほか、作法を伝授した。

 上座の人から下座に向かって、順番に抹茶をいただくのが作法。子どもたちは下座に向かって「お点前をちょうだいします」と言って、お茶を口にしていった。さらに自らお茶をたて保護者に振る舞った。

 さらに大雄寺の茶室に小さな「にじり口」から入って、茶室を体感した。

 那須塩原市埼玉、小学6年保坂綾美(ほさかりい)さん(11)は母真和(まな)さん(35)弟悠斗(ゆうと)ちゃん(5)と参加した。普段から抹茶の味が大好きといい、いわば「本物の抹茶」に「ちょっと苦かったけどおいしかった。茶道をならいたいと思った」と話した。