【下野】県警の「思いやり110番」を実践したとして、下野署はこのほど、いずれも仁良川、農業鈴木勝海(すずきかつうみ)さん(81)、荻原一夫(おぎわらかずお)さん(80)、舘野武夫(たてのたけお)さん(88)に感謝状を贈った。
3人は7月8日夕方、車で田んぼの見回りをしていた時、町田の市道で道に迷っていた自転車の70代男性を発見。3人は男性に行き先を聞いて道を教えたが、何度も異なる方向に進むことを不審に思った。鈴木さんと荻原さんが先に最寄りの交番へ向かい、舘野さんは男性が交通事故の被害に遭わないよう付き添って交番へ送り届けた。
3人は老人会「高砂クラブ」のメンバーで、長年の知人。星野健一(ほしのけんいち)署長から感謝状を受け取った鈴木さんは「明日はわが身だと思って助けた」、荻原さんは「ひとごとではないと感じた」、舘野さんは「3人いたので協力できた」とほっとした表情で話した。