昆虫養殖について住民と話し合いをする石塚さん(右)=8月上旬、カムアン県

 「ぜひ食べてみてください」

 国際NPO法人「ISAPH(アイサップ)」ラオス事務所で働く野木町出身の石塚貴章(いしづかたかあき)さん(39)が、首都ビエンチャンの国際協力機構(JICA)ラオス事務所で自ら手がける事業のプレゼンテーションをしてくれた。

 両手のひらには体長3センチほどの芋虫が10匹余り。ヤシ類の害虫で東南アジアに分布するヤシオオオサゾウムシの幼虫だ。石塚さんは法人職員として食用の昆虫養殖技術の普及に取り組んでいる。